Tofuケースに金属製のウェイトを実装

Keyboard

デイリーなドライバーとなっているTOFU60はこれ以上いじるところがないなずだけども、RGBを光らせたくて、元々アルミ製のTOFUから半透明なポリカーボネートなTOFUに差し替えたことで、重量が結構減ってしまったのが唯一気になっていたところだった。打鍵音もやっぱり伴って少し軽くなってしまったような気がしていたので、ケース内の切れ込み部分にウェイトを仕込んで重量感を出してみてはどうだろうかと思いつく。

色々探してみると、海外のLaserBoostという加工屋さんが比較的安くて自作キーボード界隈でも有名どころっぽいことが分かった。発注したのは3月6日。発注してからどこの国だっけなと思ってよくみたら、勢いよくコロナにやられまくっていたイタリアだった。あー、やっちまったかなと思ったのだけど、発注から約2週間後にメールで連絡がきて、当局にオフィス閉めろって言われちゃったんで発送結構遅れるけどどうする?待つ?キャンセルするっていう、それ今くれるメールなの?って思いつつも、急ぎじゃないから待つよ!って返信しておいた。そのウェイトが5月に入ってようやく昨日届いたのです。ほぼ忘れていたけどね!

ちなみにこれがLaserBoost

Online Laser Cutting & Metal Bending Service| LaserBoost
Your laser cut parts in different materials and finishes ➤ Available Metals; carbon steel, galvanized, stainless, aluminum, brass and copper | LaserBoost

TOFUケースにはウェイトのためなのか、それともワイヤレス用のバッテリーのためか比較的大きな切り込みが空いている。ここにはEVAフォームを緩衝材として入れているのだけど、これを金属に変えみたらどうだろうかという試み。

材質にはカーボン、アルミ、ステンレス、ブラスが選択可能なレーザー加工。それほど大きなパーツにはならないので、ステンレスかブラスだけど、加工の選択肢としてブラスは1.5mm厚までしか選べないので、3mmまでいけるステンレス一択となった。1.5mmだとウェイトというほど重たくなってくれないので。材質はsus304かsus316を選べる。前にしていた仕事でもよく扱った材質で馴染み深いのだけど、316はチタン加工する機材でないと切削できないくらい固く、304はもう少し柔らかく仕上がりが少しヌメッとする感じで結構好み。ウェイトという目的にも304の方がいいんじゃないかなと思う。

ちなみに発注方法はガイドに沿っていけばそんなに悩むところはなかった。イラストレーターを使用していたため、その場合の説明も詳しく書かれていて親切。唯一注意したのは、今回PCB裏側のLEDを活かすためにその部分に小さな切り抜きの窓を置くこと。これがズレると光を塞いじゃうことになる。今使っているEVAフォームにも同じ加工をしているので、ちゃんと寸法を計測してデータ化していった。

発注時の入力で少し迷ったのがこの部分。「Path Length」(パス全長)は全部のパスの合計値なのだけど、イラストレーターの場合には情報ウィンドウを開いてオブジェクトに切り替えれば一発で表示される。

情報ウィンドウの右肩の「三」から「オブジェクト」を選択すると上のように表示される。このとき、実際のオブジェクトがすべて選択されている状態にしておかないと表示されないので注意。

1枚発注すると29.53€、送料が24€くらいするのでなんかモヤモヤ。結局2枚発注して1枚あたり25.99€、送料、税金込みの2枚合計で75.93€だった。日本円で1枚4000円ちょっとなら案外安いね。いやでも本当は1枚でよかったんだけど…。

で、届いたのがこちら。サンドブラストもいいかなぁと思いつつ、仕上げ加工は入れずに材質でShinyを選んでおいた。指紋が付きやすいのでShinyはあれかなぁと思いつつも、LEDを反射するかもだし、まぁいいかなとなんとなくそうしておいた。

LED用の切り込みは少し不安だったけど、合わせてみるとピッタリでほっと胸をなでおろす。ケースにもちょうどいい感じにはまってくれた。そりゃそうなんだろうけどとっても幸せ。

裏からLEDを確認してみると、作戦どおり光の透過的には特に問題なかった。

これで作業完了。ちなみにTOFUのアルミケースを断念したことで重量が約400g減ってしまったのだけど、ステンレスのウェイトを足すことで235gを戻すことができた。これで全体の減量は169gに抑えられ結構重たくなってくれた。打鍵音もきっと気のせいだと思うけど少し重みが戻ってきてくれた気もするのでこれでよしとしよう。うん。

しかし、金属加工がこんなに簡単で安価って…、いい時代になったなぁと思う。

大満足なところだけど、PCBを止めているネジ6本だけの作業で終わってしまったので、少し物足りなさが残った。というわけでついでにVIA Configuratorをインストールしてみようと思うのであった。それはまだ別の記事で。

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