選択肢の多いストレージの考察

NAS

Synology DS216jを自宅に投入してから約3年。2万円台でHDDを入れてもそこそこ廉価にNASを環境が嬉しかったわけだけど、もろもろ仕事環境にも変化が出てきた昨今。今後増え続けるストレージとどう向き合っていくか。NAS?クラウドサーバー?


Synology DiskStation DS216j
現状とこれまでの経緯(長いから読み飛ばし推奨)
  • ほぼ在宅で仕事なのでデスクトップPC環境&外出時はラップトップかスマフォ
  • データは主にカメラのRAWデータ、Photoshop、Lightroom、Illustratorなどを保管
  • 仕事・数字関係のいろんなドキュメント・データ類
  • ゲームはPCだとそこそこしかやらない

使い方としては、ルーターの横に置いて優先接続、各PCからはルーター経由で接続。データの占有率でいうと、やはり写真・デザイン系のデータが大きいものの、それでもせいぜい2TB程度、現状のSynology容量が6TBなので容量的に困っているわけではない。他のメンバーも在宅勤務ということもあってSynologyを投入したわけです。

DropboxでもOneDriveでもいいじゃない?っていう考え方もあった。ただ、NASとの大きな違いとして、クラウド上に保存したデータは、自分のデスクトップにもコピーが存在することになり、共有フォルダが大きくなればなるほどデータの同期に時間が掛かかってしまうこと、さらには自分にはそれほど必要でもないけど、いつか必要になりそうなデータをひっくるめてGB単位のデータ領域をローカルのPCに確保しなければならないというのが結構な負担に。

 データの場所メリット・デメリット
クラウド・ストレージクラウド+ローカルPC
読み書きの速度が早い
容量が大きいとローカルPCのストレージ容量を圧迫する
ネットワーク・ストレージクラウド上のみ
読み書きの速度が遅い
ローカルPCのストレージ容量を圧迫しない

ExcelやWordのデータがほとんどであればどちらでも問題にはならないのだろうけども、画像データ等を扱い始めると切実にDropboxのみだと死ねる。例えば3台のPCの総HDD容量が10TBだっったとして、そこにDropboxのデータを2TB置いたとする。ローカルで『2TB x 3台』で合計6TBが食われるってすごく無駄な気がするわけです。

そこで出てきた選択肢
そうです。Google G Suites(Google Drive)です。これであれば、「ドライブファイルストリーム」をインストールしておけば、Windowsで通常のドライブとして使用できるので(残念ながらLightroomのカタログは置けませんけど)、速度が劣るものの使用感はDropboxのようにローカルドライブのように扱えるわけです。(しかも選択したフォルダのみローカルへの同期保存も可能)
あれ?NASいらなくね?(汗
 
うむ、正直そう思った。
 
NASを使っていて大きな不満はないのだけど、LANだから速度が早い気がしているだけで、1Gbps接続だとASUS RT-87経由でせいぜい100Mbpsくらいしか出ない。NASがもっと性能高ければM.2キャッシュを搭載するなどで300Mbpsくらいは行くと思うのだけど、正直G Driveの方が速度が早いです。あげくにファイルストリームのキャッシュとして、M.2のCドライブに80GBほど抱えているので、まぁ早いこと早いこと。実際には書き込みが終わった時点で裏で同期しているのだけど、Windowsのデスクトップ上では内蔵HDDくらいの感覚で使えちゃうわけです。
 
こうなってくると、いよいよNASの買い替えなのかどうなのか…。
 
理想ではこう考える。
NASはバックアップ用ではない。なぜなら自宅が全焼したら詰んでしまうわけで、遠隔地にデータを保管する必要がある。どのくらいの期間保管するべきかは不明だけど、物理メディアに焼くのも劣化が怖い。となると、NASはローカルのLAN及び出先からの接続でアクセスがしやすいアクティブなストレージであること。そしてデバイスのストレージを圧迫しないこと。
 
つまり、NASが中心の環境を持ち、NAS→G Driveへのバックアップという方法がベストなんではないだろうか。また、アクセスのしやすさを考慮すると、写真などのでかいデータはNASの経緯油でバックアップ。ドキュメント系はそのままG Driveを使う方が外部からのアクセスは楽。
 

 
今の環境はというと
 
ものすごく前置きが長くなっちゃったわけですが、現在はNASを現状の書い直すことなく実現している。仕事のドキュメントやWeb関連のデータは5人以上でG Suites Businessを契約したため、ストレージ容量は無制限となった。
 
 
この場合の利点は、重たいデータはNASに移した後、NAS側プログラムの設定で自動的に同期が行われるため、LAN内にいるとNASまでしか意識することなく、これまで通りに運用できること。
 
具体的には、Lightroomのカタログファイルのみをローカルに置き、実際のRAWデータやPhotoshopで編集したデータはNAS上に置いてある。外出時や他メンバーがRAWデータへアクセスしたい場合には、Google Driveで直接開けるので特に問題なし。基本がWeb用途がメインなので、RAWデータはGoogle Drive上で直接プレビューできるDNG形式にしてある。
 
しばらくはこれでいいだろう。Capture OneでテザリングしたRAWデータのバックアップも同様の方式でやろうと思ってはいるけど、まだ手を出せていない感じ。
 
今の運用は良い結果になったとは思うのだけど、NASがLAN上で少し重たいというストレスがある。これについては、将来的な10Gbps接続がもう少し手を出しやすい環境になるのを待つか、あるいはIce Lakeでも標準になりそうなUSB4、あるいはThunderbold 3を持つNASなんかも視野に入ってくる。
 
色々みていると、やっぱりiSCSIも使いやすそうなQNAPに物欲が…
 
長くなってしまったあげくに、まとまりがない記事になってしまったけども、大容量のストレージ問題っていうのは、きっといつか誰もがぶつかる問題、そして一筋縄では行かないっていうことなんじゃないかと思われる。
 
よだれを垂らしつつ、NASの商品考察なんかもやっていこうと思ってまーす。
 

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