入院なんてすると思ってなかった

個人ネタ

もう退院してから半年以上も経つので、記憶が消えてしまう前に書いておこう。

首が痛いなぁ、肩が凝るなぁ、職業病かなぁと思うこと数年。なかなか首コリがひどいことになってきていた春、しばらく通っていた整形外科で処方された痛み止めのボルタレンが効かない。慣れもあるのかだろうか、いつもの薬局で買うロキソニンは効いて気がするっていう変な状態。いやそんな馬鹿な。っていうことで、近所のいきつけの内科医に行ってみることに。色々説明すると、何かヤバそうな雰囲気かも知れないんで、今から紹介状書くからすぐにMRI撮ってこいとのこと。ほぅーんと思いながらも検査に向かって終わったのが夜の7時くらい。

衝撃の結果。このまま救急車呼ぶんで病院運びますよ、とのこと。へ?この時点で首が重い以外は何も自覚はなくどういうことなのかと説明を求めると、えっとたぶん『脳梗塞』起こしてますと。ええええ!そうなん!なんの自覚もないけども!

はい、入院です。詳しい検査の結果は脳梗塞は知らない間に2回ほど出てて、さらに現在は椎骨剥離でくも膜下出血一歩手前。絶対安静。トレイも付き添いなしに行っっちゃダメよ。そうなん!そんな感じなの?展開がいきなり過ぎるだろう!と思いつつも脱出を試みる気力もなく、そのまま入院。

大部屋でお願いしたんだけど色々機械くっついているからか個室に。居心地はいいけどさみしい。ナースさんが唯一の心の救い。贈与剤入れてカテーテルスルスルするMRI検査などを経て、大事には至らずに安静にすること10日ほど。病院食にはやっぱり慣れなかったけど、入院時の血圧が上が220超え、下が140超え、体重は90kgオーバーでは今後の人生だめだろう。っていう冷静に考える時間としては十分だった。

病室では結局Sudokuばっかしてた。Wifiがないっていう自分にとってはものすごい環境だったけど、退院前とかになると携帯回線でNetflix見るくらいまで心は回復してた。

入院は結果、とってもよかったのだけど、いまだにひとつだけわからないことがある。

注射針を刺すときなると、決まって「アルコール、大丈夫ですか?」って聞いてくれる。俺は下戸。お酒は飲めないし、アルコールで拭かれるとその後1~2時間は針を指した腕が反面真っ赤になる。多めに塗られるとちょっとだけ動悸も上がる。コンビニでケーキを買うときにはアルコール入ってないか、そばつゆ使うときにもみりんと一緒にアルコールが入っていないかを見てから食するほど。で、問題の「大丈夫ですか?」っていう質問。正確な答えは「確かに腕は赤くなるし、いっぱい塗られると動悸がちょっと早くなりますが大丈夫です。」になるんだけど、そんなこと言ったら変な顔されるだろうから省略すると「大丈夫です」になる。もう毎回これ。で、結局腕が赤くなったりして不快なんだよね。「大丈夫ですか?」っていう質問が間違っているんだと俺は思う。大丈夫だけど不快に思う人はいることを知ってほしい。

退院後、徐々に近所のコンビニまで歩くとかのリハビリをしつつ体力の回復を望んだ。食事は毎日3食。退院前に栄養士さんに相談して1日2000~2300Kcalくらいを目指そうということになった。あすけんをちゃんと有料で契約して記録も取るように、そして投薬と血圧の計測も毎日。退院時に94kgあった体重は82kgまで落ちた。できればあと5~6kg落としたいなと目論んでいる。あ、ちなみに身長は182cm。

今はほぼ後遺症もなく退院できたし、その後1回だけ低血圧で倒れて緊急搬送っていう場面もあったけども、たぶん空腹で出かけたのがアウトだったのか、血圧が上が90もなかった。

でも、この弱った感じに慣れた。たいぶ慣れた。これまでしていた仕事は事業ごと他社へ引き継いでもらって、自分の会社は残っているけど仕事は辞めた。今後どうしていこうかなぁを考えつつ日々を送っている。生き残れたのだから、家族に小さな幸せを提供するという目標だけを持って、今後は無理せずゆっくりやっていこうと思う。

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